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校長先生のコラム

記事一覧

2012年05月17日(木)

サーターアンダーギー

サーターアンダーギーは沖縄の代表的なお菓子です。
方言でサーターは砂糖、アンダーギーは揚げ物のことで、砂糖の入った生地を揚げたものです。
時折耳にする「砂糖てんぷら」は、てんぷら自体が芯を持つもので砂糖を芯にしたてんぷらを意味することになり間違った表現になります。

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作り方は卵、砂糖、薄力粉、ベーキングパウダーを混ぜて耳たぶくらいの硬さにし、手で丸めて油で揚げます。
揚げているうちに一方が割れてチューリップ形に開きます。
このように開いてはじけることを沖縄では笑うといいます。
この笑った形がサーターアンダーギーの特徴です。

中国に開口笑(カイコウショウ)という同じ形をした菓子がありますが、多分サーターアンダーギーのルーツでしょう。

サーターアンダーギーは普段のおやつとして、またお土産として人気がありますが、祝い菓子としても重要なものです。
特に結納には欠かせないもので、サーターアンダーギー、白アンダーギー(別名カタハランブー)、松風の3点セットが用いられます。

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2012年04月27日(金)

ポーポーとチンビン

ポーポーとチンビン、共に庶民的な食べ物ですが違いがわかりますか。
写真の白い方がポーポーで黒っぽい方がチンビンです。

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両方とも中国から伝えられたとされていますが、ポーポーはお菓子ではなく料理として扱われ、チンビンはお菓子です。

ポーポーは小麦粉を水で溶いてフライパンで薄く焼いた皮に、油味噌を芯にしてくるくる巻いたものです。
一方チンビンは小麦粉を黒砂糖液で溶いてフライパンで薄く焼いた皮をくるくる巻いたものです。

この二つは皮の焼き方に違いがあります。

ポーポーは細かい小さなしわ皺(ちりめん皺)が出るように焼き、チンビンはブツブツ穴のあくように焼くのが上手な焼き方とされています。

チンビンは、琉球王朝ではとても貴重なお菓子として用いられていて、薩摩の殿様に献上したという記録があります。
このように高貴なお菓子のチンビンですが、スーパーでプラスチックの容器に入れられて売られている今の姿からは想像しがたいですね。

 

2012年04月12日(木)

清明祭(シーミー、ウシーミー)の御三味(ウサンミ)

沖縄の大きな年中行事の一つに、清明祭があります。清明祭は『球陽』によると尚穆王の時代 1768年から行われています。
中国から伝来した習慣で二十四節季にひとつ清明の季に行われます。
今年の清明は4月4日からの2週間ですがこの時期でないといけないわけではなく、ゴールデンウィークくらいまでに行っているようです。
日本では沖縄だけで行われる行事ですが、沖縄の中でも宮古などにはない行事です。

清明祭は、祖先供養の行事で、親族縁者が墓前に集い、お供え物をし、線香を上げて拝み、祖先との交流を計ります。
その後墓前または仏前で参会者がお供え物を分けて食べる楽しい集まりです。

この行事は、久米三十六姓(クニンダ)といって14世紀に中国の福建省から帰化し、移り住んだ人たちが伝えたとされます。
豚、鶏、魚を姿のままいけにえとしてお供えしたであろう習慣が少し形を変えてお供えするようになっています。

久米村では、豚、鶏、魚に野菜をあしらったものを重箱に詰めたり、お皿に盛ったりし、さっぱりした合わせ酢で食べるものを御三味といっています。
酒の肴としてもよく合うおいしいものです。

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この形式が、今一般に行われている重箱料理に変化したと考えられます。
清明際の定番は料理を詰めたお重(豚三枚肉、かまぼこ、昆布、揚げ豆腐、など7~9品を三列に詰める)、餅を詰めたお重、菓子、果物を準備します。
重箱の詰め方は墓前中央に昆布が来るようにします。

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一昔前までは、重箱は当然に家で作るものでしたが、最近は業者に注文するケースが多くなっています。
また、参会者が喜ぶものということで、重箱ではなく、オードーブル形式でする家庭も出てきています。

東日本大震災以降、絆の大切さがうたわれています。
清明祭で血縁の絆を深めたいものです。

 

2012年03月23日(金)

旧暦3月3日 浜下り(はまうり)

沖縄ではいろいろな行事が旧暦で行われています。

3月24日は旧暦の3月3日に当たり、新暦の3月3日のひな祭り(桃の節句)同様女の祭りですが、ひな祭りとはいわず、「浜下り(はまうり)」といいます。
浜下りは「昔、美男に化けた蛇の子を身ごもった女性が、浜に下りて身を清めた」という伝説にもとづいて、浜に下りて足と水につけ、穢れを払う日とされています。

また、昔は女性に自由がなかったので、この日ばかりはご馳走を作り、料理を競い合い、一日大手を振って遊べる日とされていました。料理はお重に詰めますが、花イカ、木の葉の模様をつけたかまぼこ、花束のような昆布、紅白の落花生など繊細で手のこんだ物を盛り込みます。
このほかに三月菓子、赤いおにぎり、よもぎ餅などの重が用意されます。
三月菓子はサーターアンダーギーに似ていますが、長方形で、3本の筋目のついた揚げ菓子です。

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最近は浜下りにお重を作る習慣もほとんどありませんが、料理文化として、このようなものがあったことを心の留めてはいかがでしょう

 

2012年03月06日(火)

アーサ(ひとえぐさ)

スーパーや市場できれいな緑色をした海藻、アーサの生を見かけるようになりました。
アーサはひとえ草と呼ばれるようにはひとえの軟らかい葉を持つ海藻で、磯の香りがするおいしいものです。

アーサは海岸の岩場に自生しており、春先になると海岸にアーサを採る人たちの姿を見かけます。
岩場の砂などを抱え込んでいることがあるのでよく洗ってから使いましょう。また養殖も盛んに行われており、海岸のアーサの養殖棚が緑に色付くのもこの季節です。

アーサの生は季節物ですが、乾燥物が一年中出回っています。乾燥物のアーサ、生のアーサともに美しい緑色を生かして料理が作られますので乾燥物は、光の当たらないところで保存し、色を損なわないように気をつけましょう。

料理としてはアーサに細かく切った豆腐を散らし澄まし汁、別名クマドウフのお汁(細かい豆腐のお汁)は沖縄の代表的な料理です。

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ほかに天ぷら、酢の物、寄せ物、ヒラヤーチーやお好み焼きの具、卵焼きなどに使われます。
アーサを料理するときは、よく洗い、よく水気を絞ることが大切です。

 

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